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2016年4月

2016年4月14日 (木)

「クルベジ」学生農家! ~最近の取組み~

   こんにちは。農学部2年の金澤と申します。現在、私は『虹野菜工房』という、学生団体で代表をつとめています。虹野菜工房とは、大豊町を中心に『クルベジ』の周知・販促活動を行っている学生団体です。

Shinbunn平成27年10月15日付高知新聞の地域欄にも掲載されました。

『クルベジ』とはクールベジタブルの略称です。

  『クルベジ』と聞いてもまだご存じない方が多いと思います。『クルベジ』とはクールベジタブルの略称です。おもな特徴は、畑の中に竹炭をすき込むという手法で育てられた野菜ということです。このクルベジには3つの特徴があります。

(1) 地球温暖化の抑制に貢献

   クルベジを食べるだけで、地球温暖化の抑止に貢献できます。現在地球温暖化の問題が叫ばれています。急激な森林伐採や化石燃料の大量消費によって本来自然が吸収できる二酸化炭素の量を上回ってしまうことが原因です。本来ならば朽ちて分解され、多くが二酸化炭素として再び空気中に排出されてしまいます。しかし植物体を炭化することで、およそ半分は二酸化炭素として排出されてしまいますが、残りの炭素は炭として半永久的に炭素を固定できるのです。炭を畑の土の中に閉じ込めることで地球温暖化の抑止に少しでも貢献します。

(2) 放置竹林の利用

   炭に使う材料が放置竹林にある竹を利用している点です。高知県は全国の中でも竹害の被害が多いことで知られています。かつて筍を収穫するために植えられ竹ですが、現在は輸入品が増えたことや竹材としての利用価値も薄れてきてしまったために竹林が放置されています。竹は爆発的な繁殖力のために他の樹木の成長を妨げ、その森林の多様性を奪ってしまいます。さらに竹は根を浅く広範囲に伸ばすため、本来自然の森が持つ土壌の保持力までも低下させ、がけ崩れなどが発生しやすくなってしまいます。

(3) 土壌活性剤としての役割

   畑に炭を入れ込むことでその炭が土壌活性剤としての役割を果たします。炭には小さな穴(多孔質)が多く存在しており、土の通気性を高め、保水力を向上させ、土壌を浄化することで野菜の生育を活性化させます。

Hannbai_2販売の様子

   今まで虹野菜工房では『大豊ゆとりファーム』さんのもとで、そのような竹を実際に窯で焼き、炭にしてから畑に入れ込み、野菜栽培のお手伝いをしてきました。 私たちは、「今までの経験を活かして自分たち学生だけでクルベジを育て、販売することができないだろうか?」と思いました。 畑を始めるきっかけとなったのは、昨年6月に学内の集まりで参加した『ごめんなさいプロジェクト』で南国市の農家堤健治(高知大OB)さんと出会ったことで、堤さんから “高齢で、手入れが難しくなった農家さんの畑”を紹介してもらい野菜(クルベジ)を現在まで育ててきています。畑を耕すことから始まり、収穫、販売までの過程をすべて自分たちで行うことで、商品になる野菜を作る方法や流通の仕組みなどを学ぶ貴重な体験をさせていただいています。

   これまでの活動でメンバー以外の大学生を集め『大豊ゆとりファーム』に農業体験を企画することや、販売には『よどやドラッグ』での店頭販売を通して、クルベジの魅力を伝えて行っています。最近では、地域の方から、「クルベジはおいしいねえ」「いつも買っているよ!」などの声を多くいただけるようになりました。このような声を聞くことで活動の成果が出ていることを大いに実感しています。 地域の方と関わりながら農業を行い、その野菜(クルベジ)を地域で売ることはクルベジをより多くの方に周知することができ、大豊町の活性化にも繋がっています。南国市においては使わなくなってしまった畑の有効活用を図り、将来的には今よりもさらに面積を拡大していきたいと考えています。私たちは地域で学ぶ中で、大学生活において人生設計に繋がる学習目標を立てることが大切であると考えるようになりました。3回生からは物部キャンパスでより高い専門性を学び、積極的に地域貢献していきたいと考えています。 野菜はまだ種類が少ないものの、「よどやドラッグ一宮店」で週一回程度の販売をしています。

Hatake活動している畑の様子

フォトアルバム